京都市中京区東洞院通り二条下る
京都市営地下鉄 烏丸御池駅より徒歩2分
骨盤底筋ヨガ教室による運動療法や薬物治療といった保存的治療から、手術療法(TOT手術)も含めてご提供できる環境を整え、皆様の生活の質の向上に努めています。
実はオシッコのことで悩まれている女性はかなりの数にのぼります。特に「尿モレ=尿失禁」で悩まれている方は大変多いです。日常生活で困る症状があっても、なかなか受診できず、人知れず悩む人が多いのです。
当院は約半数の患者さんが女性の患者さんですので、安心して受診していただけます。
一口に尿モレと言っても、実は2種類の病気があります。
当院ではそれぞれに対応したあらゆる解決策をご提案できます。
尿失禁にはいくつかのタイプがあります。このうち「腹圧性尿失禁」とは、咳やくしゃみをする・笑う・立ち上がるとき等に、予期しない尿漏れがみられるタイプの失禁のことをいいます。
腹圧性尿失禁の症状にお困りの女性は何百万人もいると言われています。中には、腹圧性尿失禁で恥ずかしい思いをしたり、あるいは社会活動やライフスタイルまで大幅に制限されてしまう方もいらっしゃいます。
以上の症状に一つでも該当する方は、腹圧性尿失禁の可能性があります。
女性の腹圧性尿失禁は、一つあるいは複数の原因によって起こります。
妊娠と経膣分娩:膀胱と尿道が適切に機能するためには、それらが骨盤部位の筋肉や組織にしっかりと支えられている必要性があります。妊娠や分娩によって、骨盤部位の筋肉や組織がぜい弱化したり、ダメージを受けることがあります。その結果、腹圧がかかったとき(おなかの中の圧力が高まったとき)に膀胱や尿道がもとの位置から下がってしまい尿失禁の原因となります。
加齢:加齢にともない、筋肉も劣化する傾向にあります。骨盤部位の筋肉に起こる変化が尿失禁の一因となる可能性があります。
肥満:肥満自体は尿失禁の原因とはなりませんが、腹部への圧力が増大するため尿失禁の状態に影響します。
腹圧性尿失禁にはいくつかの対処法・治療法があります。
TOT手術は、通常、1時間未満で行われます。手術といっても小さな切開が3箇所(膣内およびそけい部に2箇所)で行われる程度のシンプルなものです。
腹圧性尿失禁の女性では、妊娠や分娩、外傷、放射線治療、これまでに受けた手術、筋肉のダメージ、ホルモンの変化などの様々な理由により骨盤部位の筋肉や組織が弱っています。そのために、咳やくしゃみをしたり、笑ったり、物を持ち上げるといった動作によって腹部内の圧力が急に高まった場合、膀胱や尿道がもとの位置から下がってしまい、その結果、尿が漏れてしまうことがあるのです。
TOT手術とはポリプロピレン製の細長いひも(スリング)状のメッシュを体内に留置し、尿道を下からやさしく支えることにより、腹圧性尿失禁の症状の改善を図るというものです。留置されたメッシュスリングは、周囲の組織が徐々にメッシュの細やかな孔に入り込んでいくことにより、体内で自然に固定されます。
尿失禁について打ち明けることは簡単なことではないかもしれません。しかし、その症状は改善することができるかもしれません。尿失禁の治療にはTOT手術をはじめ様々な選択肢があります。もし、尿失禁に悩まれていらっしゃれば、まずは相談してみてはいかがでしょうか。
当院では洛和会音羽病院と連携して、女性泌尿器科の手術治療を行っています。当院の理事長と音羽病院のベテランスタッフとともに、協力して手術に当たらせていただきます。これまでもたくさんの方に手術を受けていただき、「もっと早く手術を受ければよかった」と喜びのお声をいただいています。