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性行為に対する関心・意欲が薄れたり、能力が低下したりして、うまくできなくなることを言います。最近増えている男性不妊の原因と言えます。若い方の場合は心理的な要因がほとんどを占めるのですが、身体的要因によって引き起こされることもあります。
ここでは、勃起障害(ED)、射精障害、性交障害についてご説明します。
勃起障害(ED)とは、性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、もしくは維持できないことを言います。原因にはストレスなどの心理的要因と、神経性・血管性などの身体的要因があるとされているのですが、どちらの場合でもバイアグラ等の薬物療法が非常に有効です。
勃起障害(ED)はご年配の方の話であって30代~40代は関係ない、と考えている方が非常に多いことに我々は驚いています。年齢や経験を重ねるにつれて、やはり心理的な初々しさ、うぶな感情は薄れていきますので、ストレスがなくても、身体的要因がなくとも、徐々にそのようになっていくものなのです。大人になった証拠ですね。
また、いわゆるタイミング療法(女性側が前もって準備をしておいて、予定された排卵日にタイミングを合わせて性行為をすることによって妊娠をめざす方法)が、男性側に心理的重圧となり、勃起できなくなることは非常に多いです。むしろそうなることの方が多い、と言っても過言ではありません。このようなときにお薬の手助けがあれば、非常に安心感が高まります。
射精障害とは、何らかの原因で射精できない、あるいは、射精のタイミングが上手くいかない(早漏、遅漏)、マスターベーションでは射精が出来るが、実際の性交になると射精ができない(膣内射精障害)といった状態を言います。
特に昨今では、膣内射精障害の方が非常に多くいらっしゃいます。一般的に、マスターベーションに由来すると言われることが多いのですが、ホルモン異常による場合もあるので、軽々な自己診断は禁物です。ホルモン異常に伴うものでは、内服薬によって治療ができます。
脳下垂体から分泌されるホルモンの異常によって、性欲が減退したり、勃起・射精に障害が出ていることがあります。困ったことに、ご自身の気がつかないうちにこれらの症状が出ていることも多いです。性欲が減退しているので、むしろ困らないことが多く、気が付きにくいのだと思われます。血液検査により判定できて、薬による治療が有効です。
強くマスターベーションをすることに慣れてしまうと膣内射精障害が発症します。力の入りやすい特定の姿勢を取ることが多く、摩擦力で射精するクセがついてしまうと、実際の性交では射精しにくくなります。射精しやすくするのに有効な治療薬は存在しないため、自己トレーニングなどによってクセを矯正するしか方法はなく、時間がかかることが多いです。シリンジ法や人工受精により子供を作ることが可能です。
茎とは、大人になっても包皮が亀頭を覆ったままの状態であることを指します。日本人男性の約7割は「仮性包茎」と言われており、多くの場合、治療を必要としません。勃起時に痛みを伴うなど具体的に困ったことが出てきた場合に限り、性交渉に悪影響を及ぼすので治療が必要となります。
性機能にかかわる問題は、なかなか相談できない方も多いと思います。
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