血尿が出たら要注意?放置できない理由を知ろう

  1. ホーム
  2. 泌尿器科の病気について理解する
  3. 血尿が出たら要注意?放置できない理由を知ろう

血尿が出たら要注意?放置できない理由を知ろうこんにちは。京都市にあるいちおか泌尿器科クリニックです。

はじめに:その「赤い尿」見過ごしていませんか?

「トイレで尿が赤かったけど、疲れのせいかな」
「数回だけだったし、しばらく様子を見てみよう」
血尿をたいしたことない症状として放置してしまう方は少なくありません。

血尿の背景には深刻な病気が隠れている可能性があります。
特に膀胱炎や尿路結石のような身近な病気から、膀胱がんや腎臓の病気など、命に関わる疾患のサインであることも。

このブログでは血尿の基礎知識から原因、放置するリスク、受診の目安、そして正しい対処法までをわかりやすく解説します。

この記事を読めば分かること

  • 血尿が起こるメカニズムと、そのまま放置することで起こりうるリスク

  • 膀胱炎・尿路結石・前立腺がんなど、血尿の背景にある代表的な泌尿器疾患

  • 何日続いたら危険?痛みや発熱を伴う場合は?血尿が「様子見」で済まないケースの見分け方

  • 医療機関を受診すべきタイミングと、自己判断ではなく専門家に相談することの重要性

そもそも血尿とは?見た目だけでは判断できない正体

そもそも血尿とは?見た目だけでは判断できない正体

血尿(けつにょう)とは、その名の通り「尿に血が混じった状態」を指しますが、実は一口に血尿といっても種類があり、大きく分けると以下の2つに分類されます。

  • 肉眼的血尿:目で見て分かる赤色やピンク色、茶色っぽい尿

  • 顕微鏡的血尿:見た目は普通でも、顕微鏡で調べると血が混じっている状態

肉眼的血尿は見た目にも明らかなので「異常かもしれない」と気付きやすいですが、顕微鏡的血尿は健康診断や尿検査で初めて指摘されることが多く、自覚症状がほとんどないのが特徴です。

見える血尿も、見えない血尿も、どちらも体からの重要なサインです。
「見た目で大丈夫」と思い込まず、正しく判断することが大切です。

着色尿との違いにも注意

尿の色が変化する原因は血だけではありません。
以下のようなものも血尿と誤認されがちです。

  • ビーツやブルーベリーなどの色素成分を含む食品

  • 一部の薬剤(リファンピシンやフェノールフタレインなど)

  • ビタミン剤や栄養ドリンクなどの影響

これらによる着色尿は、尿そのものの色が変化しているだけで血液が含まれているわけではありません。
そのため、「色が変だから血尿だ」と思い込むのではなく、医師による検査で正しく判断することが大切です。

血尿が意味するサインとは

尿に血が混じるという現象は、泌尿器系(腎臓・尿管・膀胱・尿道)に何らかのトラブルがあることを示すサインである可能性があります。代表的な疾患には以下のようなものがあります。

  • 膀胱炎

  • 尿路結石

  • 前立腺肥大症

  • 腎盂腎炎

  • 膀胱がん・腎がん・前立腺がん

血尿は「単なる疲れ」や「その場限りの体調不良」ではない場合も多く、重要な身体のメッセージであることを理解する必要があります。

血尿の見た目や頻度だけで「大丈夫」と判断してしまうのは危険です。
見えない血尿でも、放置すれば重大な疾患が進行する可能性があります。

血尿が出るのはどんなとき?考えられる主な原因

血尿が出るのはどんなとき?考えられる主な原因

血尿が現れるとき、私たちの体内では何らかの異常が起きている可能性があります。
泌尿器系(腎臓・尿管・膀胱・尿道)にはさまざまな疾患があり、血尿はその警告サインとして現れます。

血尿が出る主な原因

膀胱炎:女性に多い感染性疾患

膀胱炎(ぼうこうえん)は、特に女性に多く見られる病気で、細菌が膀胱に入り込んで炎症を起こすことで発症します。

  • 主な症状:頻尿、排尿時の痛み、尿のにごり、血尿

  • 原因:大腸菌などの細菌感染

  • 特徴:比較的軽症で治療に反応しやすいが、再発しやすい

放置すると炎症が腎臓に広がり、腎盂腎炎(じんうじんえん)を引き起こす可能性があります。

尿路結石:激しい痛みを伴うことも

尿路結石(にょうろけっせき)は、腎臓〜膀胱の間にできた石(結石)が尿路を刺激することで血尿が起こることがあります。

  • 主な症状:背中や腰、下腹部にかけての激痛(疝痛)、血尿、吐き気

  • 原因:カルシウム、シュウ酸などの成分が結晶化

  • 特徴:痛みが突然現れ、強くなる傾向がある

結石が小さければ自然排出されることもありますが、大きい場合は体外衝撃波や内視鏡による手術が必要になることもあります。

前立腺疾患:中高年男性に多い

男性特有の臓器である前立腺に関する疾患も血尿の原因になります。

  • 前立腺肥大症:尿の通り道である尿道を圧迫し、排尿トラブルや血尿を引き起こす

  • 前立腺がん:進行するまで症状が出にくいが、血尿が初期症状の一つになることも

いずれも加齢に伴ってリスクが高まるため、40代以降の男性は特に注意が必要です。

腎臓や膀胱のがん:見逃せない重大疾患

血尿の中で最も見逃してはいけないのが、泌尿器がん(膀胱がん・腎がんなど)です。

  • 症状:無症状のまま血尿だけが現れるケースが多い

  • 特徴:初期段階では痛みを伴わないため発見が遅れることがある

血尿が「繰り返し出る」「色が濃くなってきた」「一度消えてもまた出てきた」といった場合は、早急な検査が必要です。

血尿の原因は、軽度なものから命に関わる重篤な病気までさまざまです。
自覚症状が少ないからといって軽視せず、「どのような原因があるか」を知っておくことで、早期対応につながります。

放置するとどうなる?命に関わる重大な疾患のリスクも

放置するとどうなる?命に関わる重大な疾患のリスクも

「一度だけだったし」
「忙しいからあとでいいや」
と血尿を軽く見て放置してしまう人は少なくありません。

血尿は時に体からの緊急のサインです。
原因によっては、放置によって重症化や命に関わるリスクも生じます。

このセクションでは、血尿の背後にある重大な疾患と、その放置によるリスクについて具体的に解説します。

腎盂腎炎

膀胱炎を放置すると、細菌が膀胱から尿管を通って腎臓へと移動し、腎盂腎炎(じんうじんえん)を引き起こすことがあります。

  • 主な症状:高熱(38℃以上)、腰痛、寒気、吐き気、倦怠感

  • 特徴:膀胱炎とは異なり、全身症状が強く現れる

  • リスク:重症化すると腎機能障害や敗血症を招く危険性も

腎盂腎炎は、数日の放置でも進行することがあるため、初期段階での受診が重要です。

膀胱がん・腎がん

血尿が唯一の症状であるケースもある膀胱がんや腎がんは、早期発見が極めて重要です。

  • 進行しても痛みがなく、見た目には健康に見える

  • 血尿が断続的に現れるため、放置しがち

  • 放置によりがんが進行すれば、手術や化学療法が必要になる

膀胱がん患者の多くは血尿をきっかけに発見されているとのデータもあります。
放置せず、早期に泌尿器科を受診することが治療の鍵となります。

出典:日本泌尿器科学会

前立腺がん

前立腺がんは高齢男性に増加しているがんで、早期は無症状であることが多いのが特徴です。
進行すると血尿のほか、排尿障害や骨転移による痛みが現れることもあります。

  • 進行するまで気づきにくい

  • 血尿は数少ない初期のサインのひとつ

  • 定期的なPSA検査によるスクリーニングが推奨されている

年齢とともにリスクが高まるため、血尿をきっかけに検査を受けることが、がんの早期発見につながります。

血尿は単なる不調ではなく、体からの重要なアラートです。
何らかの病気が潜んでいる可能性を排除できない限り「様子見」は危険です。

がんや腎臓疾患のように「症状が出にくい病気」の発見には、血尿が唯一のヒントとなることもあります。

どこまで様子見できる?病院に行く判断の目安とは

血尿が出たとき「今すぐ病院に行くべきか、それとも少し様子を見るべきか」と迷う方も多いでしょう。
全ての血尿が重篤な病気につながるとは限りませんが、自己判断だけで放置するのはリスクが高い行動です。

受診すべき血尿の特徴とは?

以下のような状況に当てはまる場合は、できるだけ早く泌尿器科を受診しましょう。

すぐに受診すべきケース

  • 肉眼で見て明らかに赤い、ピンク色、茶色い尿が出た

  • 血尿に発熱、寒気、吐き気、腰痛などが伴っている

  • 排尿時に痛みや灼熱感がある

  • 血尿が繰り返し出る

  • 尿のにごりや異常な臭いがある

これらは、感染症や結石または腎臓・膀胱の病気の可能性が高く、早期診断が必要です。

「何日続いたら病院へ?」の目安

血尿が2〜3日以上続く、断続的に数回繰り返されるようであれば早めの受診が望ましいです。
目安としては以下を参考にしてください。

  • 1回だけでも気になる場合は受診を検討

  • 2日以上続く血尿は必ず医師に相談

  • 1週間以上症状が続くのは放置NG

軽度な症状でも「様子見」を続けることで、重大な疾患の発見が遅れることがあります。
「様子を見る」のではなく「念のため専門医に相談する」という姿勢が、最も安全で確実です。

水を飲めば治る?ネットで見かける対処法の真偽

インターネットやSNSなどで「血尿が出たら水をたくさん飲めば大丈夫」という情報を見かけたことがあるかもしれません。
確かに尿路感染症や軽度の膀胱炎の場合、十分な水分摂取が改善に役立つことはあります。
すべての血尿の根本的な解決策になるわけではないという点には注意が必要です。

水分補給はあくまで補助的な対処

十分な水分を取ることで、以下のような効果が期待できます。

  • 尿の排出を促進し、膀胱内の細菌を洗い流す

  • 尿が濃くなるのを防ぎ、結石のリスクを軽減する

  • 脱水状態を避けることで体調を整える

これはあくまでも予防的・補助的な対処法であり、血尿の原因を取り除くものではありません。
例えば腎臓の病気やがんが原因であれば、水を飲むだけでは何の解決にもなりません。

よくあるネット情報の真偽を検証

血尿が出たらとりあえず水を2リットル飲めば治る

根本的な治療にはなりません。原因疾患に応じた治療が必要です。

お風呂に入って温めれば自然に治る

一部の結石や膀胱炎には有効なこともありますが、逆に症状を悪化させる場合も。

痛みがなければ放置しても大丈夫

痛みがなくても腎臓がんや膀胱がんなど重大疾患の可能性があります。

市販薬の使用にも注意

ドラッグストアで購入できる泌尿器系の市販薬は、軽度の膀胱炎などに限り一時的に症状を和らげる場合もありますが、自己判断での使用は推奨されません。
特に血尿を伴う場合は、症状の原因を見極めずに薬を使うのは非常に危険です。

血尿を見つけたとき、まず何をすべき?

血尿を見つけたとき、まず何をすべき?

血尿が出たとき、
「これってすぐ病院に行くべき?」
「何科にかかればいいの?」
と迷う方は多いはずです。

そんなときに迷わず動ける4つのステップをご紹介します。

血尿に気づいたとき、やるべき4ステップ

  1. 状況を整理する
    いつから、どんな色か、痛みや発熱はあるか。
    これらをメモしておくことで、医師に正確に伝えられます。

  2. 泌尿器科に相談する
    自己判断は禁物。泌尿器の専門医が、原因を見極める一番の近道です。

  3. 検査を受ける
    尿検査・超音波・膀胱鏡などを通じて、必要な検査が行われます。
    早期に正確な診断を受けることで、治療の精度も高まります。

  4. 治療を受ける
    原因に応じて、感染症・結石・前立腺疾患・がんなどの治療が選ばれます。
    早めの発見ほど、治療もシンプルで体への負担も軽く済みます。

大切なのは「早期発見であればあるほど、治療の選択肢も広がり、体への負担も軽くなる」という点です。

血尿を見つけたときに自己判断で動くのではなく「専門家に聞いてみる」というシンプルな行動が、自身の健康と命を守る大きな一歩となります。

まとめ:血尿は一人で抱え込まず、まず相談を

血尿は体からの大切なサインです

膀胱炎や尿路結石といったよくある病気から、腎盂腎炎や膀胱がん・前立腺がんといった重篤な疾患まで、幅広い原因が潜んでいます。
「ただの疲れかも」「一度きりだから大丈夫」と思っていても、その裏には深刻な問題が隠れている可能性があります。

特に怖いのは、痛みなどの自覚症状が少ないまま進行する病気です。
見た目では区別がつかない顕微鏡的血尿の場合もあり、健康診断などで指摘されるまで気づかないケースも珍しくありません。
だからこそ血尿に気づいたときは、自己判断せずできるだけ早く専門の医師に相談することが重要です。

「病院に行くべきか分からない」「泌尿器科に行くのは少し抵抗がある」そんなときは、専門医に相談してください。
自分では判断が難しいときこそ、専門家の力を借りることで無駄な不安を減らし、正しい対応がとれます。

血尿が出たとき「少しおかしいな」と感じたその瞬間が、最も早く動けるタイミングです。
恥ずかしがらず、放置せず、まずは一歩踏み出して相談することが、安心と健康を守る最善の方法です。

  • いちおか泌尿器科グループ公式YouTubeチャンネル
  • 泌尿器科の病気を理解するブログ
  • 男性不妊を理解するブログ

クリニック情報

診療時間
午前診AM9:00~12:00
午後診PM13:00~16:00 予約制
夜診PM17:00~20:00
担当医
午前診 木村
市岡
吉川 京大医師 木村 木村
市岡
京大医師
市岡
午後診 木村
市岡
吉川 休診 木村 木村
市岡
休診
夜診 京大医師
市岡
吉川 京大医師 京大医師 京大医師
市岡
休診
  • 市岡医師は不在の場合があります。
  • 休診日:土曜日の夜診・日・祝
  • 午前診9:00~12:00、夜診17:00~20:00の時間帯でもご予約を受け付けています。
  • 急を要する症状の方を優先的に診察いたしますので、ご予約の時間通りにお呼びできない場合がありますことをご了承ください。
  • 月~土曜日の午後診13:00~16:00は完全予約制です。
【お問合せ・ご予約】
Tel:075-231-7227
いちおか泌尿器科クリニックの所在地図

京都府京都市中京区間之町通押小路上る鍵屋町481 シンフォニア御池3号館4階

京都市営地下鉄 烏丸御池駅 北出口改札より1番出口を出て3筋目を左折 徒歩2分

ページの先頭に戻る