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男性不妊治療 症例ブログ

男性不妊治療症例/「自分の精子で子どもを授かりたい」閉塞性無精子症と診断された50代男性の治療症例

男性不妊治療症例/「自分の精子で子どもを授かりたい」閉塞性無精子症と診断された50代男性の治療症例

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[動画版] 男性不妊治療症例/「自分の精子で子どもを授かりたい」閉塞性無精子症と診断された50代男性の治療症例

こんにちは、メンズファーティリティクリニックの院長吉川です。
男性不妊治療を必要とされる方の中には、妊活に行き詰まり「自分に原因があるのでは」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
当院ではそういった方々が一歩踏み出せるよう、専門的な診療と的確な治療を提供しています。
今回ご紹介する症例では、再婚した奥様との間に子どもを望まれ、別医療機関で無精子症と診断されたことをきっかけに当院を受診された50代男性のケースです。同じような悩みをお持ちの方々にとって少しでも参考になれば幸いです。

症例概要と治療に関する情報

限定解除項目

症例の正確性と透明性を保つため、以下の表に詳細をまとめました。

通院時年齢50代
性別男性
通院目的再婚した奥様との間に子どもを望まれていたところ、別医療機関で無精子症と診断され当院を受診。自分の精子での妊娠を希望していた。
治療内容精巣精子採取術(conventional TESE)
治療期間・回数約4か月/計5回(術前・術後、日帰り手術1回を含む)
費用健康保険自己負担 約60,000円/選定療養費(自費)約100,000円
リスク・副作用術後は一時的に精巣の痛みや陰嚢の違和感を生じることがありますが、経過とともに改善していきます。
治療結果精巣精子採取術により精子採取を確認。実際に精子が採取できたことで、患者様は今後の妊活にも前向きな姿勢を見せておられました。

自分の精子で子どもを授かりたい」に対する主治医の見解

患者様の背景

患者様は50代の男性で、再婚した奥様との間に子どもを望まれていました。年齢的な不安もあり、別の医療機関で検査を受けたところ「無精子症」と診断され、より詳しい検査と治療を希望して当院を受診されました。

奥様には連れ子がおられたこともあり、「自分の精子でも妊娠の可能性があるなら挑戦したい」という思いを持たれていました。当院では身体所見やホルモン検査、精液検査などを行い、無精子症の原因について慎重に評価を進めました。

50代という年齢のみで無精子症になるとは限らないため、精巣機能や精路閉塞の可能性も含め、多角的な視点から原因検索を行いました。

吉川院長のコメント

無精子症と診断されても、原因によっては精巣内に精子が残っている可能性があります。
今回の患者様は精巣体積やホルモン検査の結果から、精子は作られているものの通り道に閉塞がある「閉塞性無精子症」が疑われました。

そのため、精巣精子採取術によって精子を採取できれば顕微授精へ進める可能性があると判断しました。

自分の精子で子どもを授かりたい」患者様の診断結果

診断結果
無精子症とは

当院初診時の詳しい検査により、患者様は当院でも無精子症であることが確認されました。
一方で、精巣体積は両側とも18mlと標準範囲内であり、内分泌学的検査でも下垂体ホルモンや男性ホルモンに明らかな異常は認められませんでした。

無精子症には、精子を作る機能自体が低下している場合と、精子は作られていても通り道の閉塞によって精液中に出てこない場合があります。今回の患者様は精巣機能が比較的保たれていたことから、精子を運ぶ過程に閉塞がある「閉塞性無精子症」と診断しました。

吉川院長のコメント

無精子症と診断された場合でも、必ずしも精子を作る機能そのものが失われているとは限りません。

無精子症は原因によって治療方針が大きく変わるため、適切な診断を行うことが重要です。

自分の精子で子どもを授かりたい」患者様への治療計画

治療計画

閉塞性無精子症が疑われ、精巣内で精子が作られている可能性が考えられたことから、顕微鏡を使用しない精巣精子採取術(conventional TESE)を実施しました。

顕微鏡を使用しない精巣精子採取術(conventional TESE)とは

精巣精子採取術(conventional TESE)は、閉塞性無精子症に対して行う治療法です。精巣から直接精子を採取する手術で、局所麻酔による日帰り手術が可能です。今回も約1時間程度で手術を終了しました。

▶ 精巣精子採取術についての詳細はこちら

実際の治療の流れ

治療計画
1. 術前準備と評価

術前3回の外来受診を通じて、身体所見、超音波検査、採血、採尿、精液検査などを実施しました。50代という年齢だけで無精子症になるとは限らないため、精巣あるいは精路に原因がある可能性を考えながら評価を進めました。

その結果、閉塞性無精子症の可能性を踏まえ、精巣精子採取術で精子を採取し、顕微授精による妊娠を目指す方針をご説明しました。

2. 手術内容のご説明

今回行ったのは、顕微鏡を使用しない「精巣精子採取術」です。
精巣内から直接精子を採取する手術で、閉塞性無精子症の患者様に対して行われる治療法です。

局所麻酔による日帰り手術で、手術は約1時間程度で終了しました。

3. 術前の理解と心の準備

手術内容や治療方針について丁寧にご説明したところ、患者様は一度持ち帰って慎重に検討されたうえで、手術を受けることを決断されました。

精子採取が受精や妊娠を保証するものではないこともご理解いただいたうえで、今後の妊活にも前向きに取り組まれるとのことでした。

術後の注意点
  • 術後は痛みや違和感が出る場合があるため、翌日に重要な予定がない日程での手術をおすすめしています。
  • 術後1週間程度は激しい運動を控え、シャワー浴のみとしていただきます。術後診察で創部の回復を確認した後、通常の入浴が可能となります。

術後のフォローアップ

治療結果

術後1週間後に傷口の診察を行い、術後経過を確認しました。術後2日ほどは精巣の痛みがみられましたが、その後は落ち着き、大きな問題なく経過されました。

また、手術によって予定通り精子採取を確認することができ、患者様も安心された様子でした。

患者様の心境

無精子症と診断された当初は、患者様もかなり落ち込まれていました。しかし、閉塞性無精子症の可能性があることをご説明した際には、治療への希望を持たれるようになりました。

実際に精子採取を確認できた際には大変喜ばれており、今後の妊活にも前向きなお気持ちを持たれていました。

 「自分の精子で子どもを授かりたい」患者様の治療結果

ビフォーアフター

術前の状態

  • 精液検査で精子が確認されず、無精子症と診断された
  • 50代という年齢もあり、「自分の精子で子どもを授かることは難しいのではないか」という不安を抱えていた
  • 一方で、精巣体積は標準範囲内で、ホルモン検査でも大きな異常は認めなかった
  • 精子を作る機能ではなく、精子を運ぶ通り道に原因がある「閉塞性無精子症」の可能性が考えられた

術後の状態

  • 精巣精子採取術を実施し、予定通り精子採取を確認
  • 術後2日ほどは精巣の痛みがみられたが、その後は症状が落ち着いた

成果と今後の展望

無精子症と診断された場合、「精子を採取できるかどうか」が大きな壁となります。
今回の症例では、実際に精子採取を確認できたことで、ご夫婦にとって新たな希望につながりました。

精子採取が受精や妊娠を保証するものではありませんが、「自分の精子で妊娠を目指せる可能性」が見えたことは、患者様が今後の妊活に前向きに取り組むきっかけとなりました。

自分の精子で子どもを授かりたい」症例のまとめ

患者様が得られた3つの大きな変化

3つの変化

自分の精子で妊娠を目指せる可能性が見えてきた

精巣精子採取術によって、実際に精子採取を確認することができました。
これにより、顕微授精による妊娠を目指すための治療へ進める可能性につながりました。

原因や治療の方向性が明確になった

詳しい検査を行ったことで、精子を作る機能そのものではなく、精子を運ぶ通り道に原因がある可能性が考えられました。
原因や今後の治療方針が明確になったことで、妊活について具体的に考えられるようになりました。

妊活に対して前向きな変化がみられた

無精子症と診断された当初、患者様はかなり落ち込まれていました。しかし、閉塞性無精子症の可能性があることをご説明した際には、少しずつ前向きなお気持ちを持たれるようになりました。

さらに、実際に精子採取を確認できたことで安心された様子もみられ、気持ちも明るくなられていました。

吉川院長からのメッセージ

無精子症と診断された場合でも、必ずしも「精子を作る機能」が失われているとは限りません。
今回の患者様のように、精子を運ぶ通り道に原因がある閉塞性無精子症では、精巣内に精子が存在しているケースもあります。

男性不妊は一人で抱え込まず、まずは専門医へ相談していただくことが大切です。当院では、男性不妊で悩む方が一歩踏み出せるよう、一人ひとりの状態に合わせた検査と治療をご提案しながらサポートしております。本症例が、同じ悩みを抱える方にとって少しでも希望につながれば幸いです。

この症例から学べること

適切な検査によって無精子症の原因を明らかにできる

無精子症と診断された場合でも、必ずしも精子を作る機能そのものに問題があるとは限りません。
今回の症例のように、詳しく検査を行うことで閉塞性無精子症が疑われ、治療につながるケースもあります。

精巣精子採取術によって妊活の可能性が広がる

閉塞性無精子症では、精巣内に精子が存在している場合があります。
今回も、実際に精子採取を確認できたことで、顕微授精による妊娠を目指せる可能性につながりました。

治療によって心理面にも前向きな変化がみられる

無精子症と診断されると、大きな不安を感じる方も少なくありません。
しかし、原因が明らかになり、治療の方向性が見えたことで、患者様も前向きなお気持ちを取り戻されていました。