夜間頻尿

近年、「就寝中トイレのために何度も起きてしまう」という方が増えています。夜間に1回以上起きる状態は「夜間頻尿」と定義され、睡眠の質の低下や翌日の疲労など健康上の大きな問題となります。この症状は、前立腺肥大症や過活動膀胱といった泌尿器科の病気だけでなく、高血圧、睡眠時無呼吸症候群、生活習慣、睡眠障害など多様な原因が複雑に絡み合って起こるため、正確な診断と多角的なアプローチが欠かせません。

当院では、夜間頻尿ガイドラインに基づき独自に開発した専門の検査・治療プログラムをご用意しています。一日の排尿日記の記録やご自宅での血圧測定など、通常の診療より患者様にご協力いただく点も多くなりますが、その分、他にはないアプローチで高い治療効果を実感していただけます。夜のトイレでお悩みの方や、これまでの治療で改善しなかった方はぜひお気軽にご相談ください。

診療の流れ

前立腺がんの場合はPSA(前立腺特異抗原)という血液検査で調べられる腫瘍マーカーがあります。確定診断のためには針を刺して組織の一部を採取する前立腺生検という検査が必要になります。当院では局所麻酔、日帰りで経会陰式に行っています。

1.まずは病気の可能性がないか?を調査します。

前立腺肥大症、過活動膀胱といった、泌尿器科の病気がないか?をチェックします。 血圧に異常はないか?その他の病気の可能性はないか?をチェックします。 →尿検査、血液検査、超音波検査、レントゲン検査、夜間の血圧測定などを行い、病気による夜間頻尿の可能性をチェックします。 何かしらの異常があるような場合には、内服薬による治療が可能です。すっかり治ってしまった方も多くいらっしゃいます。

2.病気でないなら、生活習慣の問題の可能性は?を調査します。

塩分の取りすぎ、水分の取りすぎ、睡眠障害の可能性を考えます。→ご自宅で排尿日記を書いて頂き、問題点をしっかりと確認します。

排尿日記とは??

朝起きてから寝るまで(日中)、寝てから起きるまで(夜間)24時間の排尿状態を記録してもらう、自宅で行う検査です。 具体的には「〇時〇分に」にトイレに行き「〇〇mL」出たかを記録します。
これを提出して頂き、結果を詳細に解析すると… 夜間頻尿の原因が具体的に明らかになってきます。患者さんご自身にも納得してもらいやすく、好評です。 なお、当院では看護師さんたちが工夫して作成した、オリジナル排尿日記を使用しています。