外陰部皮膚疾患(粉瘤・カンジダ・できもの)
陰茎や陰嚢(いんのう)など、外陰部の皮膚に異常が見られることは珍しいことではなく、特に夏場によく見られます。 外陰部の皮膚疾患には、陰部特有の病気(ヘルペスやコンジローマ等、女性にも見られる疾患を含む)と、全身どこにでも起こる一般的な皮膚症状がたまたま陰部に現れるものの2種類があります。当院では、主に男性の外陰部疾患について専門医が適切に対応いたします。
陰部特有のもの
亀頭包皮炎
陰茎や陰嚢(いんのう)など、外陰部の皮膚に異常が見られることは珍しいことではなく、特に夏場によく見られます。 陰茎の包皮の炎症です。包茎の人に多く、小児にも多く見られます。細菌感染が主ですので、抗生剤の入った軟膏を塗布していただきます。
真菌感染症(陰茎カンジダ、股部白癬など)
陰部は湿度が高くなりやすく、真菌感染が起こりやすいエリアです。細菌と比較して、かゆみが強いのが特徴です。浸出液や、白いかすのようなものが出ることも多いです。抗真菌薬の軟膏やクリームで治療します。
性器ヘルペス
単純ヘルペスウイルスの感染で起こります。包皮に潰瘍(表面がえぐれたような病変)性の病変が複数みられ、通常痛みを伴います。広範にみられることもあります。抗ウイルス薬の内服や軟膏で治療しますが、しばしば再発しますので注意が必要です。
梅毒
近年、再び流行が拡大している注意すべき性感染症です。初期症状として陰部などに痛みのないしこりや潰瘍が現れますが、治療をしなくても自然に消えてしまうため、治ったと勘違いして放置してしまう危険性があります。 放置すると全身に病変が広がるため、早期発見が欠かせません。診断は血液検査で行い、治療には抗生剤の飲み薬を用います。完治させるためには数ヶ月におよぶ長期間の服用が必要になるため、油断せず治療を継続することが大切です。
尖圭コンジローマ
陰部にイボができる疾患です。トゲトゲした形やカリフラワー状、ホクロに似たものなど形態は色々ですが、痛みやかゆみはありません。入浴時などに偶然気づくことが多く、うつりやすく増えやすいやっかいな特徴を持っています。 原因はウイルス感染で、性行為によってうつるためパートナーのチェックも必要です。治療としては、効果が不確実な塗り薬よりも、当院では再発を極力抑えるために電気メスを用いた日帰りでの切除を行っています。非常に再発しやすいため、治療後も3ヶ月程度は経過を見ることが大切です。性感染症について、詳しくはこちら
陰部特有でないもの
湿疹
他部位の皮膚にもよくみられるものです。汗疹やかぶれなどもあります。軟膏で治療します。
粉瘤
皮膚の下にできる数mm~数cmのしこりです。顔や首の後ろ、背中などにもよくできます。皮下に袋状の構造物(嚢種)ができ、そこに角質や皮脂がたまった状態です。時間とともに増大します。皮膚に開口して中身の白いドロドロしたものが出てくることもあります。感染を起こすと発赤、痛みを伴い、膿が出ることもあります。 抗生剤の内服や軟膏で治療しますが、根本的には外科的切除が必要になることもあります。
蜂窩織炎
何らかの原因で傷ついた皮膚に細菌感染が起こったものです。発赤、熱感、痛みなど症状は強いです。抗生剤の内服と軟膏で治療しますが、場合によっては切開して膿を出さないといけないこともあります。広範になると入院が必要なこともあります。